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2025.09.04表面処理

次世代半導体パッケージのコンソーシアム「JOINT3」に参画
~めっき薬品を通して、次世代パッケージ技術の薬品を提供します~

奥野製薬工業株式会社(代表取締役社長:奥野直希 以下、当社)は、次世代半導体パッケージのコンソーシアム「JOINT3」に参画します。
JOINT3は、材料・装置・設計企業が共創することで、パネルレベル有機インターポーザーに適した材料・装置・設計ツールの開発を加速することを目的に、株式会社レゾナック(代表取締役社長 CEO:髙橋秀仁、以下、レゾナック)により設立された共創型評価プラットフォームです。
JOINT3には、半導体材料・装置・設計の分野において世界トップクラスの企業が集結し、515 x 510mmサイズのパネルレベル有機インターポーザー試作ラインを用いて、パネルレベル有機インターポーザーに適した材料・装置・設計ツールの開発を推進します。

昨今、市場が急拡大している生成AIや自動運転を実現する次世代半導体においては、後工程のパッケージング技術がキーテクノロジーのひとつとなっています。なかでも、複数の半導体チップを並列に配置し、インターポーザー(中間基板)を介して接続し実装した2.xDパッケージは、データ通信の容量増加、高速化に伴い、さらに需要が拡大する見込みです。インターポーザーは、半導体の性能向上に伴いそのサイズが大型化しており、シリコンインターポーザーから有機材料を用いた有機インターポーザーへの移行が進んでいます。製造方法に関しては、円形ウェハから四角片を切り出す手法が主流ですが、インターポーザーのサイズが大型化することで、ウェハあたりのインターポーザーの取り数が減少するという課題が生じています。この課題に対処するため、円形のウェハ形状から四角いパネル形状へ変更し、インターポーザーの取り数を増加させる製造プロセスが注目されています。

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JOINT3において、当社は、RDL向け再配線基板へのめっき、銅/ニッケルバンプ、メガピラー形成用などの半導体パッケージ基板用薬品のご提案を行い、次世代半導体パッケージ技術業界の技術革新をサポートしてまいります。

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【JOINT3概要】

名称 JOINT3 (JOINT:Jisso Open Innovation Network of Tops)
目的 参画企業との共創により、パネルレベル有機インターポーザーに適した材料・装置・設計ツールの開発を加速
参画企業
アルファベット順
27社(2025年9月3日時点)
株式会社レゾナック、AGC株式会社、Applied Materials, Inc.、ASMPT Singapore Pte. Ltd.、
Brewer Science, Inc.、キヤノン株式会社、Comet Yxlon GmbH、株式会社荏原製作所、古河電気工業株式会社、株式会社日立ハイテク、JX金属株式会社、花王株式会社、Lam Research Corporation、リンテック株式会社、
メック株式会社、株式会社ミツトヨ、ナミックス株式会社、ニッコー・マテリアルズ株式会社、奥野製薬工業株式会社、Synopsys, Inc. (日本窓口:アンシス・ジャパン株式会社)、東京エレクトロン株式会社、東京応化工業株式会社、TOWA株式会社、株式会社アルバック、ウシオ電機株式会社、株式会社図研、3M Company
拠点
  • 先端パネルレベルインターポーザーセンター「APLIC(Advanced Panel Level Interposer Center)」
  • (茨城県結城市、レゾナック下館事業所(南結城)内)
  • パッケージングソリューションセンター(神奈川県川崎市)
活動内容
  • パネルレベル(515 x 510mm)の試作ラインを用いて、有機インターポーザー向けの材料・装置・設計ツールを開発
  • 材料・装置メーカーが共通の試作品を作製し、共創により開発を進める
  • 技術・装置メーカーがJOINT3を「練習場」とし、パネルレベル有機インターポーザーに関する技術を磨く

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APLIC外観(イメージ)

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