アルミの表面に凹凸を形成、水を滴状にして超撥水性を実現
トップアルジークプロセス
地殻の中に最も多く存在する金属、アルミニウムは軽量で、比強度、耐食性、熱伝導性、導電性などに優れるため、自動車、鉄道、航空、船舶や電気機器に多用されています。当社は、アルミニウム表面処理のトップランナーとして、アルマイト染料（カラーアルマイト剤）、アルミニウム専用の表面改良剤や、電気および無電解ニッケルめっき用の薬品を多数取り揃えております。
リサイクル性に優れるアルミニウムは、脱炭素社会に貢献する循環型の材料として注目を集めていることから、当社は真空乾燥などの特殊な設備を使用することなく、浸漬処理のみでアルミニウム表面に超撥水性を付与するプロセスを研究してまいりました。
特長・仕様
自然界にある撥水性を有する表面として、ハスの葉が知られています。ハスの葉の表面には数µm程度の突起があり、その微細な凹凸構造が撥水性を発現させています。そのため、ハスの葉の表面では水は表面張力によって水滴となり、汚れや異物などと一緒に転がり落ちます。この自浄性（ロータス効果）を化学的に再現することで、当社はアルミニウム表面に防汚性、自己清浄性を付与することに成功しました。当プロセスは、建築物の防汚、エアコン部品の着霜防止や、冷却部品の着水による熱伝導率の低下の抑制などへの用途展開をご提案します。